2008年11月06日

11月6日 基礎科昼間部(大原)

基礎科の講座がはじまって、ちょうど1ヶ月。
ずっと思っていた疑問が今日、解決されました。

それは、

「ハコって、なに?」

曲がりなりにもシナリオ作家を志す者ながら、
お恥ずかしいことに「ハコ」の意味もわかっていませんでした。
いや、気にはなっていたんですけどね。
(なら調べろって話しですよね、ハイ・・・)

ハコとは、ひと言で言うと「構成」です。
起承転結を落とし込んでいく作業がハコ書き。
大バコと呼ばれる大まかな構成があって、
その中に小バコと呼ばれる小さな場面がある。

これ、結構おもしろそうです。

今日の授業では、『ローマの休日』と『晩春』を題材に、
それぞれどういったハコになっているのか、松田先生が説明して下さいました。

これ、結構つかえそうです。

これからはドラマや映画を観たら、自分なりにハコ書きをしてみると、
なかなかの勉強になりそうな予感。ウンウン。

あ、ちなみにわたしの大好きな野島伸司さんは、ハコ書きをしないそうです・・・・・・。
(いやいや、わたしみたいな凡人は、基礎にのっとってコツコツやっていきますよ。)


大原(第52期基礎科昼間部)
26歳・女子。好きな映画は『イレイザー・ヘッド』。
世の中って、ああいうものだと思うんですよねえ。


posted by シナリオ講座 at 15:47| 08年秋 第52期基礎科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月30日

10月30日 基礎科夜間部(竹内)

こんにちはこんにちは!

10月からシナリオ講座基礎科夜間部を受講中の竹内と申します。

第52期基礎科夜間部の講師は、なんと大監督鈴木則文先生と、「江戸川乱歩全集恐怖奇形人間」の掛札昌裕先生です。毎週木曜日に会えるんです。シネフィルの方は卒倒してしまうのではないでしょうか。

授業が始まって日も浅いですから、今まで何を学んだか、ざっと紹介いたします。

10月7日(火)が開講式でして、何をしたかといいますと、自己紹介です。
生徒は全員で30人弱。みんなの前に立ちまして、「竹内と申します、よろしくお願いします」なんて感じで、ボソッと軽い挨拶をした訳ですが、いきなり鈴木先生から「みんなどうせ後で自分の書いた恥ずかしい文章を披露しなくちゃいけないんだから、今のうち自分の人となりをしっかり話せよ」と檄が飛びました。
これは覚悟を決めないといかんってな訳で、一人ひとり声を張ってフルネーム、略歴、意気込みなどを話しました。しかし聞いてみると、これがまた多彩な顔ぶれでして、夜間部ということもあるのでしょうが、年齢も、仕事も、背景も、てんでバラバラ、さながら夜間学校のようです。って夜間学校みたいなものですね。
実は講座を受ける前に、一人ひとり両先生との面接があったのです。
月刊シナリオ10月号で鈴木先生がその感想を述べられているのですが「なかなか面白かったよ」との事。みなさん何を話したのか知りませんが、たしかに色んな人がおられます。自己紹介の後、シナリオとは何か、シナリオと文学の違い、時間芸術であること、そしてプロットについてお話がありました。
そういえば、私は参加できなかったのですが、この日の講義後第一回目の飲み会があったそうです。もちろん鈴木先生、掛札先生も参加されたそうです。うーん惜しい事をしました。出鼻から躓いた感じです。

10月9日(木)いよいよシナリオ講座が始まりました。この日の担当は掛札先生です。シャルル・スパーク脚本「嘆きのテレーズ」のシーン割りのプリントが配られまして、映画を50分ほど鑑賞。途中で止めて「じゃあ今見たところまでのプロットを書いて」と、いきなり実践です。みんなひーこら書き始めたのですが、すぐ時間が来てしまいました。生徒全員のプロットを先生が添削して下さるようなのですが、どんなことになるのやら。
講義後初めて飲み会に参加したのですが、掛札先生、何でも知ってるんです。
現在上映中の映画はもちろん、連ドラまで目を通しているそうです。あとから人づてに聞いたのですが、生徒に話を合わせるために、ちゃんとテレビドラマも見るようにしているのだとか。これで生徒が怠けていればシナリオの神様が振り向くわけがありません・・・。

10月16日(木)鈴木先生の登場です。「いやー、今日京都映画祭から帰ってきたんだけどダメだな、蓮實重彦じゃ人集まんないよ、富司純子なんて満員だよ」
のっけから仰ることが違います。「僕はマキノ雅弘の弟子だから」この日の課題は先週前もって渡された黒澤明の「姿三四郎」のプロットを「起承転結」に分けることでした。しかし黒澤明の「姿三四郎」のプロットって・・・みなさん知ってます?これがすごい面白いんですよ。「映画之友」1943年2月号に発表されたものなのですが、これを読んでから映画を見ると検閲が憎らしいのなんのって。
講義中、生徒全員が銘々の「起承転結」を発表したのですが、みんなバラバラ。
大丈夫なんでしょうか。「うん正解は無いんだよ、読んだ人が何に注目して読んだかで、起承転結も変わるんだ」と先生。その後「三幕構成」「序破急」「天地人」などについて解説がありました。「聞きたい事があったらすぐ質問するように」その声に促され、生徒がおずおず先生に質問をぶつけます。とても丁寧に答えてくださるので、なんだか恐縮してしまいます。鈴木先生はいつも「起」に最も力を入れていたそうです。
授業後、鈴木先生も参加しての飲み会がありました。私は途中で退席したのですが、最後はとても話も弾んだと聞きました。退席前、先生から「遠慮するんじゃない」とありがたいお言葉を頂きました。

10月23日(木)掛札先生の講義です。9日に書いたプロットが添削されて返ってきました。とともに優秀生徒3人のプロットが印刷されて配られました。
う、上手い。プロットってこうやって書くのか。でも誰?この人?掛札先生からプロットの書き方について解説があり、「嘆きのテレーズ」の続きの鑑賞、その後またプロット書きです。何故?と思わせること、心理描写を入れることがプロット書きのコツだそうです。さて今回はどうなることやら。
講義後は飲み会です。ここでちょっと面白いやりとりがありました。とても上手いプロットを書かれた方が、この日の飲み会に参加されていました。
思わず「上手いですねぇ〜」と、私。「いやあれは掛札先生が直して・・・」と、上手い方。すかさず「いや読みやすく改行したくらいだよ」と、掛札先生。
「いやなんか言い回しが変わって・・・」と、上手い方。なんだかおかしなやりとりが始まってしまいました。でも本当に上手かったので、とても参考になりました。
なんでもマネすることから始めるわけです。

10月30日(木)鈴木先生の講義です。今日はキャラクターについての講義のはずなのですが、先生が取り出したのは小津安二郎の「一人息子」。全編鑑賞です。
「うん、これはやっぱり、名作なんだな」と、鈴木先生。キャラクターについてということなので、そこを意識しながらの鑑賞となりました。しかしこの映画、非常に暗い。しかもバッドエンド。ご覧になった方はご存知かと思いますが、母親が紡績工場で働いているのですが、ラスト、紡績工場の門の閂のショットが映って終わるのです。母は紡績工場の外に出られないのです。
閉じ込められてるんです。ひ、ひどい。しかしここで、はるばる上京し息子を訪ねてきた母親の気持ちが解る訳です。すごく痛々しいんです。
だから一層母親が息子を褒めた言葉が胸に突き刺さります。貧乏だけど、人を助けた。それだけなのですが、そのヒューマニズムが昇華されて、今でも泣ける歴史を超えた映画になっています。誰ひとり悪い人が出てこない。対決もない。
なのにちゃんとドラマになっている。それはキャラクターがちゃんと描けているからだ。と、鈴木先生。キャラクターと言われて、すぐトラック野郎を想像してしまった自分が恥ずかしいです。とても深い内容の講義でした。最後に宿題が出されました。太宰治の「葉桜と魔笛」を脚色してプロットを書いて提出すること。どんな作品が出来上がってくるのか楽しみです。


竹内(第52期基礎科夜間部)
10年前にシナリオ講座に来たかった、
30オーバーの映画好き。


posted by シナリオ講座 at 15:48| 08年秋 第52期基礎科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月23日

10月23日 基礎科夜間部(佐藤均)

今日の講師は掛札先生、授業内容は先々週に引き続いて「プロットを書いてみる。」です。題材は先々週と同じフランス映画の「嘆きのルイーズ」です。

今回の夜間部の掛札先生、鈴木先生の両先生はプロットを大事に考えていらっしゃってプロットに力を入れていらっしゃいます。

僕自身は大学時代、演劇学専攻というところで勉強していて、よく過去の戯曲作品のあらすじ書きをやらされていたので、全く初めての作業ではないのですが、それでも十数年ぶりの作業なので、やっぱり大変でした。受講生のみなさんはプロットというものに触れるのが初めての方も結構いらっしゃって苦戦なさっているみたいです。

そんな中で、前回の授業でよかった人3人のプロットがプリントで配られました。
やっぱり上手だなぁ、と思ってしまいました。

授業が終わってからは飲み会でした。参加者は13人でした。実は僕はアルコール依存症、まあ、アル中なんで、一生お酒が飲めない人間なんですが、このクラスでの飲み会は皆勤賞です。去年までは飲み会はアル中独特の飲酒欲求という簡単に言えばアル中独特のお酒を欲する症状が怖くて参加できませんでした。でも、今の日本の社会で一生お酒から逃げて生きていく事はできないし、面白い話が聞ける席に酒が出るという理由で出席しないのは、なんか思いっきり損なような気がするので、酒の席にも参加するようにしています。事実ほぼ木曜日は毎週講師の先生も参加してくださっています。なのに出ないなんてもったいないです。
まあ、今のところ飲酒欲求に苦しめられる事はなく楽しく参加できています。
火曜日の創作論講義の時にも人数は少ないにせよ、飲み会はやっていますが、今後は創作論講義の時も講師の先生をお誘いして飲み会が出来ればと思っています。

ただ、主治医とか他のアル中の仲間にバレると怒られるかもしれませんけど。
でも、それは内緒です。


佐藤 均(第52期基礎科夜間部)
シナリオの勉強をするのは大学時代以来10数年ぶりで4年前アルコール依存症で入院、以来無職です。
昼間は精神科のデイケアに通いつつ夜間部に通っています。


posted by シナリオ講座 at 15:49| 08年秋 第52期基礎科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月16日

10月16日 基礎科夜間部 (平井ゆか)

10月16日 夜間講座 鈴木先生

●本日の講義
黒澤明監督のプロット「姿三四郎」の起承転結の境目について生徒全員がそれぞれ考えた起承転結の境目を発表する。その後、質疑応答。
基本的に起承転結がここでなくてはならないという決まった定義はない。
作家が区切る場所と、演出家や監督の区切る場所が違って当たり前であり、どんな場面に重点を置くのかに個性がでる。
人間の成長に重点を置くのか、恋愛あるいは決闘の場面をフォーカスするのかなどで、作品がガラリと変わってくる。
日本やハリウッド映画には序ジョ 破ハ 急キューの三幕構成が用いられる。

●「姿三四郎」のプロットで好きなセリフ
「日本中が西洋そっくりになっても武士道は武士道として、何時迄も滅びさせてはならん、吾々はあく迄も協力してそれを守りぬき築きあげねばならん」

こういう精神が世界のクロサワとして国を超えて大勢の人たちに支持されたのかもしれません。私もこの時代、この日本に生きている本当の意味を、人々に気づいてもらえるような脚本が書けたらなと思います。



平井ゆか(第52期基礎科夜間部)
今年8月、夏の公開講座を受講。
その後、今期基礎科夜間部に入学する。


posted by シナリオ講座 at 15:51| 08年秋 第52期基礎科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする