2009年07月21日

7月21日 創作論講義(平井ゆか)

本日の創作論講義 「私のシナリオ作法」
講師/鎌田敏夫(シナリオ作家)



先生のすべての言葉が大変勉強になることばかりでしたが、その中で特に私が印象に残った言葉、教えについて紹介いたします。

脚本家の条件「好奇心を持っている」これにつきる脚本はまず、アイデア。魅力ある人物が行動し、壁にぶつかりそれを乗り越える物語。すべてがこれに当てはまる。
10代のころは10代の話は書けない。30代になって初めて10代のころの心情や出来事をやっと理解できるようになる。
しかし10代の話が書けるのはそれからまた10年後、40代に入った時である。
脚本家なら脚本家としての、食事の仕方、電車の乗り方、街の歩き方がある。
機会があれば、いろんな所に行って見る。電車の中の人間を観察して、どんな人物なのか想像する。
自分の視点ともうひとつ、相手側の視点を描くことを学ぼう。
男とはこういうものだ、女とはこういうものだという、既成概念を取っ払おう。
予想される結末に、まったく予想されない方法で、たどり着かないといけない。
何かになるためには、何かを捨てないといけない。
遊びは自分の中に入れる作業。脚本を書くことは、自分の中のものを出す作業。
いっぺん、書き始めたら最後まで書くこと。《終》と書いた後、直していけばいい。
脚本家の条件 ★タフ ★楽天家であること ★言いたいことを相手を傷つけない方法で言える人
ナマの人間を描くこと。ナマの人間が出てこないのが、今のテレビドラマ(同感)
「こんな経験したことない」「気持ち悪い」と言ってくれるプロデューサーをいかに納得させるか、これが脚本家の仕事。
自分が見ている世界が、他の人が見ている世界と同じである訳がない。
皆がしょっちゅう食べている料理の、包丁の入れ方の違いを、どう新鮮に表現するか?

メディアで報道されているイメージで物事を判断してはいけない。
一般の人と同じ目線ではつまらない。
新聞読むより、街を観察したほうがよっぽど、リアル。
85年、新聞が円高不況だと騒いでいたとき、街を歩けばベンツだ、シーマだと高級車だらけ。その後、バブル最盛期がきた。
時代を半歩、見通す目を持とう。エンターテイメントの目は何より時代を先読みする。

資本主義が変わる。金儲け出来る人がエリートという考え方は古い。これからは人の役に立つ人がエリートになり、時代の先端となる。
人が喜ぶ顔が見られる仕事は、地球が応援してくれるだろう。

自分の夢を叶える方法
朝起きたら、脚本家になっている自分をイメージする。
出来るだけ具体的に、毎朝毎朝、自分がなりたいもの、欲しいもののイメージをする。
それを何年も続ける。そうすると、それが一番大切なこととなり、夢が実現する。

私も「ザ・シークレット」や「思考は現実化する」という本を読んだことがあるので、先生の言葉にちょっと驚きました。
私も同じこと考えてる!と嬉しかった。想像力はそれ自体が強力なエネルギーを持っていて、想像することでそれが天に届き、その未来を引き寄せるらしいです。
大昔から、成功した人物や、賢者は全員、この「引き寄せの法則」を実践していたみたいです。

私も目を閉じてイメージしよう。うーむ、眠くなってきた。ZZZ


日付変わり22日は私の誕生日。先生の講義はステキな誕生日プレゼントになりました。
どうもありがとうございます。


平井ゆか(第52期研修科夜間部)
2008年夏の公開講座受講後、基礎科夜間部を受講。
4月からは引き続き、研修科夜間部を受講する。
 

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2009年07月15日

7月14日 創作論講義昼間部(和田三枝子)

本日の創作論講義「『相棒』ことはじめ」
講師/香月純一(東映プロデューサー)



7月14日 東京 晴れ
毎週、田畑の多い場所からシナリオ講座まで通学する身には、近頃の東京のコンクリートの暑さが耐え難く感じられます。
講座がはじまったころは毎回、雨か曇りの日が多かった気がしますが、今になるとその頃が過しやすかったなと思えます。

本日の講座は「『相棒』ことはじめ」
講師の香月純一さんは人気ドラマ「相棒」を手掛けた方です。
香月さんはまず、ご自身が東映株式会社に入社されてからどんな仕事をしてきたかをお話しました。

プロデューサーは何をする人か?
 「何かを言い出してそれを実行に移す人」
 「国語、算数、理科、社会、英語 すべての教科が必要な仕事」
と説明しました。


そして1999年から「相棒」が創り出されたお話。
脚本を書かれた輿水泰弘さんのことは以前からセリフやキャラクターなど、とにかく面白いことを書ける方だと注目していた。
   
 「杉下右京は人材の墓場」
などのキャッチフレーズもポンポンと面白いものを思いつく方だ。と香月先生。


「相棒 劇場版」を制作するにあたってのエピソードでこんなことがあったそうです。
脚本を戸田山雅司さんに依頼した時、戸田山さんはまず
「私でいいんですか?」
と問うたそうです。
そして、一日考えて答えを出すということになり、いったんは帰ったとのこと。
  
戸田山さんはちょうどおみやげをもらって帰ったそうなんですが、そのおみやげの中身がなんとティースプーンの形をしたチョコレートだったそうです。
 
 「右京さんのティースプーンだ!」
となにやら深い縁を感じ、劇場版の脚本の依頼を受けることになったそうです。
そしてそのティースプーンのチョコレートも右京さんを狙ったわけのおみやげではなく本当にたまたまだったとのこと。

などなど、相棒についてのお話を伺い、次の日「相棒 劇場版」のDVDを借りてみました。
制作にまつわるいろいろを知った後に見るとまるで自分も何かに関われたような気がしてうれしくなっちゃいますね。

和田三枝子(第53期基礎科昼間部)
2009年4月より、基礎科昼間部を受講。
週2日、長野県から講座に通っている。
 

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2009年07月14日

7月14日 創作論講義夜間部(坪井亜紀)

本日の創作論講義「作家主義について」
講師/富田克也(映画監督・シナリオ作家)・相澤虎之助(映画監督・シナリオ作家)



先生お二人がドアを開けて入って来た時、先生の引力にKOされてしまった。
監督・脚本の富田先生は超イケメン!!
俳優さんですか?!と思うくらい。
それもただの甘いイケメンでなく、ピリ辛スパイシー。
少年のようにいきいきとエネルギーに溢れているけど、眼光するどく、不敵な炎が見える。
脚本・撮影の相澤先生は、懐かしいアニメ(『樫の木モック』とか『アンデルセン物語』とか)に出てきそうな、ほっこりとしたキュートなお顔。
平和な大地を思わせるものごしの、その下に流れている熱いマグマが、時折感じられる。

そんな先生方の作品は、今ある現実・そこに潜むものを、映画的な創造と融合している。
先生おすすめのエドワード・ヤン監督の作品に、通じるものがある。
もうひとつのおすすめ、ジャ・ジャンクー監督作品はまだ観たことがないのでぜひ観てみたいと思った。

常にカメラを携え、日常の、その瞬間にしかない「心が動いた」場面を撮りためているのだそう。その「心が動いた」理由を追求し、抽出し、創造していく。

インディペンデントの映画制作一連のお話を聞いて、先生の生活の中に映画づくりがあるんだなぁと思った。
歯をみがいたり、ごはんたべたりするように、生活の一部として。なんだか羨ましい。

印象的だったのは、「作家性が色濃く出ている作品群を観ていると、信頼感が生まれる」というお話。
一見、単純なハッピーエンドや、なんでもない場面に見えたとしても、作家性を理解すると、奥にひそむ別の意味「ダブルミーニング」に気づくというわけだ。
例に『東京ソナタ』や『東京物語』があがった。
わかる!すっごくわかります!心の中で先生と激しく握手。
最近私は、『ディア・ドクター』を観て、賛否両論のラストについて、同じように感じていたので、そのお話でボルテージがまたあがった。ダブルミーニング万歳!

最後に、「ひとにはいろんな音があるから、共同作業も良いものですよ」と相澤先生。確かに。
富田先生と相澤先生の音が共鳴し合って心地よいメロディーが生まれている。
講義後、素晴らしい映画を観終わった後のように、いつまでもその余韻が残った。


坪井亜紀(第53期基礎科昼間部)
日大芸術学部演劇学科卒業。
母親がシナリオ?期卒業生で山内久先生に師事。


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2009年06月30日

6月30日 創作論講義(宮木宏之)

本日の創作論講義「コンクール受賞を目指す!」
講師/桂千穂(シナリオ作家)



今日の創作論の講師は桂千穂氏、テーマは「コンクール受賞を目指す」。
開口一番、先生の「君たちは 映画を観ていない、ホンを読んでいないで本当にシナリオ・ライターになれると思っているんですか?」と言う、辛らつなことばで講義は始まった。

そして、シナリオを書けるようになるための、とっておきの方法を教えて下さった。
それは、洋画を観て、それを自身でシナリオにすること。
なるべくDVDで買って、2本くらいシナリオにすると、シナリオの書き方が判るというもの。何故 洋画かと言うとスーパー・インポーズが付いているので台詞をきちんと書くことが出来るからだそうだ。
締め切りとか考えないで、じっくりと時間的な余裕もあるので、確かにこれはオススメだ。

以前、シナリオを勉強していない時、英語を覚えたい一心で、これを試みたことがあった、早速好きな洋画でやってみよう・・・。

先生は、コンクール受賞の大切なポイントは水前寺清子の唄の歌詞「ヒトのできないことをヤレ」つまり、
【他のヒトが、書かない、扱わない題材を書け】と強調された。

2時間の講義内に、有意義ですぐに役だつことを、数多話された。

○戯曲 例えば、イプセンの『人形の家』は、文庫本なら2時間半くらいで 読めるし、シナリオにとっても参考になるので、必ず読むこと
○プロデューサーは、「何かアイディアありますか?」と 良く聞くから、O・ヘンリー短編集を読んでおくといい
○映画を観ないことも良くないが、シナリオを読まないのはそれ以前だ。
○柏原寛司氏は「タマをこめなければ、撃てない」がモットー。 
○「映画の歴史100年は、パクリの100年」と、あの荒井晴彦氏が言うように気に入った映画があったら、それを自分なりに、換骨奪胎して、シナリオを書いてみる
  

この日のテーマのコンクールについては
○とにかく、出し続けること
○メゲナイで、ダメだと思わないで常に書き続けること。
○コンクールは、その年によって豊作の年もあれば、不作の年もある。出しておけば、その不作の年に受賞できる。
○その時出さなければ、そのコンクールはまた来年までないことを肝に銘じること

そして、「シナリオ・ライターは肩肘張ってやるものではない」とも、おっしゃった。

先生は、最新号の「シナリオ」に掲載されている、大伴賞の審査の舞台裏のとっても興味あるオハナシもして下さった。それは、紙数の関係で省略します。

終了後、有志で先生とお茶する。
ここでは、講義で聞けなかったことも、聞くことが出来、とっても楽しく有意義なヒトトキであった。

桂先生最後までお付き合いしていただき、本当にありがとうございました。



宮木宏之(第52期研修科夜間部)
46期研修科、49期研修科〜51期研修科を経て、
今年4月、52期研修科に入学。


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2009年06月23日

6月23日 創作論講義(in943)

kobayashi.gif

本日の創作論講義「特撮脚本の世界」
講師/小林雄次(シナリオ作家)



6月23日は、小林雄次さんによる「特撮脚本の世界」の講義が開かれました。

これまで、「ウルトラQ」や戦隊モノなどを手がけられた小林さんは、講義の中で「特撮の書き方に特化した脚本はない」と説明してくださいました。

特撮といっても人間ドラマです。

映画「ターミネーター」の1と2では、ジャンルが違い、1が『主人公が怖いものから逃げるホラー』なのに対し、2は『ターミネーターが主人公を悪から守る特撮ヒーロー』モノだそうです。

つまり、ターミネーター2は、感情を持たないターミネーターが主人公と触れ合ううちに、自我に目覚める話のようです。

これは、「人間に対し、人間と正反対のターミネーターをぶつけることで、人間とは何か、という壮大なテーマを掲げている」そうで、ほかには、フランケンシュタインやロボコップなども当てはまるといいます。

「人間ドラマに溶け込む特撮が好き」な小林さんは、以前「サザエさん」も書かれたそうです。
特撮もアニメも、共通していえるのは「人間ドラマ」だということですね。


in943(第52期研修科夜間部)
2009年4月から、第52期研修科夜間部に入学。


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