2010年01月26日

1月26日 創作論講義(酒匂彩子)

本日の創作論講義 「落語とシナリオ」
[講師] 立川談慶(落語家・作家・レポーター)

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今日の創作論講義は落語家・立川談慶先生とシナリオ作家・安井国穂先生の対談。
教室に入った時、いつもと様子が違いました。
前方には長机が2個くっつき、その上には大きな座布団が1枚置かれていました。
そして着物姿で登場する談慶先生。そう、今日は初めに談慶先生の落語を聞かせて頂きました。

まずは「真田小僧」。
(こまっしゃくれた男の子がまんまとお父さんからお小遣いをもらうというストーリーです。)

二つ目は「紺屋高尾(こうやたかお)」。
(花魁の最高位である高尾太夫と、一介の紺屋の職人との純愛をテーマに据えたストーリーです。)

私は落語をちゃんと聞いた事もなく、詳しくもないのですが、談慶先生の表情、話し方、そしておもしろい内容に聞き入ってしまいました!!

終了後、先生は着物から私服に着替え、安井先生と共に色々なお話をしてくれました。
談志師匠のおもしろい話から、先程の落語の内容の説明、そして…
「落語は日本人の感覚と似ている。ストーリーのベースがしっかりしているから応用が利く。」とおっしゃいました。
シナリオライターを目指す私達にとって、落語を聞くのはとっても勉強になるとの事でした。
談慶先生は「まずは、千字寄席(落語のあらすじ)の本を読んで、気に入ったものは実際に聞くとよい!」との事でした。
すっかり落語にはまってしまった私…早速、本を買おうと思いました!

もっと詳しく書きたかったのですが、やはり、「落語は実際に聞くのが一番」と思い、今日の日記はこの辺で失礼します。

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酒匂彩子(第54期基礎科夜間部)
話題の「アバター」、3Dメガネをかけて観たら…
鼻にメガネのあとがついて、しばらく消えませんでした(笑)


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2010年01月19日

1月19日 創作論講義(酒匂彩子)

本日の創作論講義 「ラジオドラマのつくりかた」
[講師] 小松與志子(シナリオ作家)



今週の創作論講義は小松與志子先生。
小松先生といえば、この「シナリオ講座」第21期研修科の修了生、私達の先輩です。
「私達と同じように学んでプロになった人、得るものが多そう!」という大きな期待をふくらませて授業に臨みました。

テーマは「ラジオドラマのつくりかた」。
正直、ラジオドラマってあまり聞いたことがありませんでした。
車に乗っている時にたまたま流れていると聞いて「おもしろそう!」と思う時もあるけど、目的地に着くと車から降りてしまうし…。
とりあえず、1/2、1/3放送の小松先生脚本のNHKラジオドラマ『祖国を想う 沖縄を想う  〜ドラマ照屋敏子伝〜』を聞くようにと言われていたので前日、慌てて録画したカセットを聞くと……「おもしろい!」とすっかりはまってしまいました。

開始時間になると小松先生が登場。
まずは先生の過去の作品、セバスチャン・フィツェック原作『ラジオ、キラー』を第一話は脚本を見ながら、第二話は何も見ずに聞きました。
初めて見るラジオドラマのシナリオに興味津津でした。

その後、先生から「ラジオドラマ」についてのお話。
大きく言うと、映画やテレビとは『技術面』、『素材の選び方』が違うとの事。

『技術面』は…
・柱を書かない(作家によっては書く)
→場面・場所の変化は、効果音や音楽など
・セリフ、モノローグ、ナレーションで構成され、「ト書き」は書かない
→ナレーションがト書きの役割。ちなみに、ナレーションは別の人がやったり主人公がやったり場合による

『素材の選び方』は…
・登場人物が「犬」とか「河童」とか「幽霊」でもすぐにできる
・場所の設定が「海外」とか「沖縄」とか「真っ暗闇」でもすぐにできる

先生いわくラジオドラマの魅力は、「映像に比べて、簡単にできて雰囲気をそのまま出せる!」
「映像がない分、固定されず、奥行きがある。色々と想像できる。そして、人々を集中させられる。」との事。
確かに、前日に聞いた照屋敏子さんのドラマ、2時間ずっと集中して聞いていたし、敏子と先生が結ばれるシーンは思わず、キューンとなりました。二人のセリフの声だけだから、色々と想像してしまったのかも(;^_^A

でも、その分注意しなければいけない事もあって、
・時間軸がコロコロ変わったり、場面が急に変わるとリスナーがついていけなくなる
・セリフは映像より工夫が必要
・登場人物は聞き分けるため、なるべく性別とか年齢、しゃべり方を変える

そして、「ラジオはNHKとかで公募もしているし、むしろ映像の世界より入りやすいかも。」という希望が持てる言葉も!確かに、今までラジオドラマなんて考えた事はなかったけど、今日をきっかけに世界も覗けたし、何より好きになったし、「よし、挑戦しよう!」と心の中で強く思いました。

大先輩の小松先生は講義でも、生徒の質問の返答でも、真剣にそして丁寧に教えてくれました。そして、生徒の「下調べにどれぐらいの時間をかけますか?」との質問に…
「とことん調べます。誰に何を聞かれても答えられるように、リアリティがある様に、本物を書く様に。」
(ちなみに、大伴賞は2年調べた、耳の聞こえない人の話の時は知り合いを通じて会いに行った、犬の話の時は…犬が嫌いで怖かったけど会ってなでたりしたとの事)
今日の授業で一番に学んだ事は「いい作品を書くためには努力は惜しまない」
という事でした。
本当に勉強になりました。


酒匂彩子(第54期基礎科夜間部)
「iPhone」を買おうかどうか、とっても悩んでいます。


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2010年01月12日

1月12日 創作論講義(酒匂彩子)

本日の創作論講義夜間部 「三幕構成について」
[講師] 鈴木則文(シナリオ作家・映画監督) 



新しい年がスタートし、2010年第一回目の創作論講義・講師は鈴木則文先生でした。
(今日だけ特別に、昼と夜の講師が違ったのですが、仕事のため夜の部しか参加できませんでした。ちなみに、昼の部はTBSプロデューサーの鈴木早苗さんでした。)

鈴木則文先生と言えば、私達の講師、掛札先生と共に「トラック野郎シリーズ」など数々の作品を生み出した名監督・名脚本家です。
しまった、こんな事なら忘年会で掛札先生にお借りした「文学賞殺人事件 大いなる助走」(鈴木則文先生監督作品)を先に見ておけばよかった…と思わず後悔してしまいました。

鈴木先生の講義では、先生がこれまでに得たものがいっぱい詰まっており、それを一つでも多く皆に伝えたいという想いがひしひしと伝わってきました。
そして、何よりもこの三つを覚えて帰ってくれとの事でした。
@シナリオはミステリー
Aタイトルにこだわれ
Bラストを決めろ

【補足】
@シナリオはミステリー
これは一番強調していました。
「映画は“唐突”と“不意打ち”」、「物語をつくるって事は謎を解明していく事」、「TV局があんなにミステリーを放送するのは、大衆がそれを望んでいるからだ」との事。
確かに、私も連続ドラマを見ていて、たとえつまらなくても(偉そうですみません…)ミステリー仕立ての作品は気になって最後まで見てしまいます。
<先生のおすすめ作品>
「第三の男」、「サンセット大通り」、「埋もれた青春」、「めまい」
更に、「純文学、世界文学を読め!」との事。

Aタイトルにこだわれ
「タイトルは大切だ!最後までこだわれ!!」との事。
<先生のおすすめタイトル>
「吾輩は猫である」、「人間失格」、「斜陽」、「点と線」

Bラストを決めろ
「脚本は順番に書くのではなくラストを決めて、それに向かって書く」との事。

その他、色々な事を教えて頂き、本当に勉強になりました。

私事ですが、2010年の最大のテーマを『書く』ことに決定しました。
最近、授業や課題、プライベートでさえも「文章力・表現力がない…。」と悩む事が多いので、とにかく一つでも『書く』機会が増えればと思い、なるべくこの「受講生ブログ」も書こうと決意しました!
今年も、プロの脚本家を目指して頑張りたいと思います。


酒匂彩子(第54期基礎科夜間部)
今年はおみくじで「大吉」を2つ、ひきました!
2010年、いい年になりそうです。


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2009年12月22日

12月22日 創作論講義(中原芳)

本日の創作論講義 「シナリオ作家相談室」
[講師] 柏原寛司(シナリオ作家・映画監督)



柏原先生の作品で、最も印象に残っているのが「あぶない刑事」
当時、小学生だった私はあのドラマを見て、かっこいい大人イコール「ハーレーにまたがってライフル銃を打つ」という思いを抱き、いつかそんな大人になってみせると思っていました。
実際、大人になった私は原チャリでこけて鎖骨骨折したためその夢はあきらめましたが、そんな大きな夢を抱かせてもらった、柏原先生の講義はすべて質問コーナーでした。

どんな質問にも答えていただけるということで、受講生から様々な質問があり、脚本の勉強法から、アイデアの発想法、さらに最近の作品をどのように作ったかなど幅広い話を聞くことができました。
その中から個人的に印象に残ったものをあげると…

○調べたものを捨てる
脚本を書こうとする上でいろいろな取材を重ねることは大事なことだが、その調べたことに縛られすぎると物語のフィクションが書けなくなる。調べたことを一度捨ててしまうくらいが良い。

○友人を多く作れ
たくさんの友人がいれば、その中におもしろいやつもいる。
そういうおもしろいやつを脚本の中のキャラクターに投影していけばおもしろいキャラクターになる。

質疑応答形式の講義は非常にわかりやすくこの他にも教えられることが多くありました。
そして、感じたのが柏原先生自身が非常におもしろいなあと。


中原 芳(第54期基礎科昼間部)
九十九里浜に住む自由業者です。



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2009年11月17日

11月17日 創作論講義(たま)

本日の創作論講義 「私のシナリオ作法」
[講師] 秦建日子(シナリオ作家・演出家・小説家・劇作家)



ドラマに映画に舞台に小説に・・・
いずれも現役のトップランナーとして大活躍中のマルチな才能の人、秦先生。

私は昼の部に出席しましたが、講義には、研修科・基礎科問わず、多くの方が参加されていました。

(実は、この講義を楽しみにしていた私は、事前に先生のブログをチェック!
すると数日間発熱でダウンしてらしたようなので、無事回復なさり、そして無事講義が行われて嬉しかったのです♪)


まずは、ご自身のことについて、脚本家になった経緯、創作の上での気をつけていることなどをご挨拶がわりに、お話してくださいました。
*脱サラして、つかこうへいさんに師事したこと、
*きれい過ぎる人間や、良い人には興味がなく、駄目な人が、少し良くなっていくことにドラマ性を感じること
*セオリー通りの展開をかならず壊したくなること
*先生ご自身では、映画「恋愛小説家」がとても好きな作品。
・・・といったお話が印象に残りました。


その後は、何かテーマを持って語る・・・というのではなく、
「何でもお答えしようという気持ちでやってきました!なので、時間の許す限り何でも聞いてください」
と実にフランクなお言葉、そして雰囲気。

最初は遠慮がちだった受講生でしたが、先生があまりにもストレートかつ正直に答えてくださるので、受講生側も緊張の糸が若干ほぐれたのか徐々に突っ込んだ質問がでるようになりました(笑)。

心の肥やしになるお話がたくさん飛び出したのですが、個人的に、なるほどーと思ったことをここに明記させていただくと・・・。

*コンペやコンクールのシナリオと、実現場の仕事としてのシナリオは、全く違う。コンペは少しくらい冒険心を持った刺激的な内容で、どうせやるならトップかビリを狙えるくらいのものでもいいのでは?。しかし仕事となると、発注者がいるし、どんな枠でターゲットはどんな人で?、何が求められているのか?をまず考える必要がある。その中で自分らしさを出していかなくてはいけない。

*「映画」と「ドラマ」で同じ原案作品をやる場合は、構成を変える必要がある。映画はよっぽど短気でなければ最後まで観客がみてくれるので、冒頭がスローで、ラストに盛り上がりをもってきて、余韻を残すつくりにすることが多い。しかしながら、ドラマは最初の10分が大事。これがダルければチャンネルを変えられるし、できる作家はCMの入りタイミングも計算している。

・・・という、現場のリアルなお話でした。

そのほか、先生の作品には、専門的知識(医療系、法廷系)が必要なものが多いのですが、そういった部分をどうしているのかな??と伺ったところ、ドラマの展開要素以外の専門用語は現場の制作スタッフや番組担当スペシャリストに、お任せすることにしているそうです。



そして、今からスタートラインに立つ新人さんたちへの言葉として「やれるかわかりませんが、頑張ります」とか「勉強させていただきます」という、良かれと思って言う謙虚さをもった言葉は、現場ではチャンスを失くす事になるかも!とのこと。
そんな不安がるような作家に、相手もオーダーしていいかわからなくなる、チャンスには、必死にくらいついて、少しでもものにするようにしたほうが良いよー、とありがたい助言もありました。



うむむむむ。
打たれてもへこたれない強さ、何にでもくらいつくくらいの貪欲さ、そして空気を読む能力。
さらには、人間観察力。・・・が必要なのですなぁ。

まぁ、これって一般の社会人としても、持っていないといけない要素だとは思いますが、今はなんとなく、そつなく過ごすことが多い時代なので、そういう強い気持ちが希薄になっているのかもしれませんね。


先生は、来期1月スタートの連続ドラマを手がけるようで、現在はその作業真っ只中だそうです。
お忙しい中、本当にたくさんのお話、ありがとうございました。


たま(第54期基礎科昼間部)
テレビ業界歴は長いのですが、シナリオは未知の世界。
いつか必ず、誰かの心に焼きつくような作品を残したいとどでかい夢を持っています。


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