2012年09月22日

9月15日 研修科昼間部(松たかお)

親愛なる読者の皆さま。今日は桂先生の最後の講義です。
言わずもがな、秋はお別れの季節です。松たかおは昼間研修科を卒業します。
卒業します(輪唱)
思い起こせば、この半年間、何でもないようなことが幸せだったと思う。
桂先生の初授業の日、ディズニーアニメ「三匹の子豚」をシナリオに起こす課題を提出した時。桂先生に「たいしたもんだ」と褒められた時は、頭の中に
カツラ―でよかったぁーはじめてそう思ったァ。と鳴り響いたものだった(注:桂先生のファンのことを最近、カツラ―と言うそうだ)。
そして、ドキドキで提出した初プロットは「こんなん書いてたら、頭がおかしいんじゃないかと思われるよ」と言われ、
それは誰のせいなんだろう?それはわかってるんだろう?
と落ち込んだものだ。つまり、桂先生の一言一言に一喜一憂した半年間だった。
ああ、蔦の絡まるチャッペルに「シナリオが上手くなりますように」と祈りを捧げた日が懐かしい。

話が急に飛んでしまって恐縮ですが。
今、同じ昼間研修科の講座生を思い出すと、あの人はKさん、あの人もKさんと、「K」のイニシャルのつく人がやたらと多い。これは偶然だろうか?……偶然だ!!!(もう最後だから独り突っ込み)
桂先生のイニシャルも「K」である。
その講座ももうすぐ終わる……流石に寂しいですね。
嗚呼、シナリオ講座!!
最後に
やれ、「締切は延ばせないか」、やれ、「印刷部数は多くくれ」と松たかおは我儘だった。手の焼ける受講生だった。
久松さんや荒井さんはきっとこう言っていたと思う。

久松「本当に松たかおって金魚みたいだよね」
荒井「そうそう、見た目はきれいだけど、中身は食えたもんじゃない!」
お二人さん、済まむ!!!!!
松たかおのテンションは良くも悪くもパネェ!!!
もんなんですよ。ん?違うな。「良くも悪くも」でなく、「悪くも悪くも」ですね。
まぁ、松たかおのことを書いても皆さん、退屈でしょうから、桂先生ネタに振り直します。
今、僕の手元にある桂先生とのツーショットの写真を見ると、桂先生が口もとを窄めていらっしゃる。
雑誌「シナリオ」等の雑誌でも時々この表情を拝見するのだが、「何故こういう表情をなさるのか?」と長年の謎だった。
だが、今、不意に疑問が氷解した。これは照れ隠しの情動が桂先生に起った時に現れる現象なのだ。
その証拠につい最近まで先生は人に先生呼ばわりされることが大の苦手だったのだ。昔の受講生だって「桂さん」と呼ぶ人は多い。
そのー、証拠になってない、というご批判は最後だから何卒お許しくだされ。
そして、桂先生が再び講師を引き受けられる日が来ることを松たかおは願って止まない。
字数はもう残り少なくなってしまった。桂先生からいただいた座右の銘を皆さんにご紹介してブログの結びとしたい。

「(シナリオライター)はいつもアナーキーで好奇心旺盛でなければならない」

      嗚呼……し、痺れるゥー。

僕は桂先生をほんの少しだけ嫌いになりたい。



posted by シナリオ講座 at 13:00| 12年春 第58期研修科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月28日

8月25日 研修科昼間部(松たかお)

親愛なる読者の皆さま、残暑お見舞い申し上げます。
そして、講座生活も残り1ヵ月となりました。早いものですね。
今日の講義は桂先生で、講評を受けるのは僕とkさんだ。kさんの作品はいつも大人っぽくて、大変勉強になる。
これまで提出されたプロットの中からシナリオ化に選ばれただけあって、今日(8月25日)の作品は、家で読んでいても唸らされる逸品だ。かたや、僕のほうは後で気がついたのだが、誤字・脱字が多く、以前、桂先生から指摘された課題も全て直せたわけではない。今回、提出は諦めようとしたが、勿体ないような気がして、無理に提出した。当然、講評も芳しくなく、後味悪い時間であった。
そして、今日は授業後、桂先生のお誕生日会を催すことになっている。先生、83回目の誕生日だ。
シナリオ会館から場所を都内某所に移動する。
誕生会が始まる。
「こんなことしてもらうなんて初めて」といわれる先生。
心なしかその目が潤んでいるような。
シャンパングラスでタワーを作り、タキシードに身を包んだ桂先生が最高級ドンぺリを上から惜しみなく注ぐ。シャンデリアの光に照らされる気泡はまるで光の粒のようで、なんという幻想的かつゴージャスな光景だろう。誕生会に出席した有志の口から自然とハミングが聞こえる。
それは……チャラチャラ♪チャラチャラ♪ラララ―♪
おお、こ、これは「ゴッドファーザー」のテーマではないか!!!!
桂先生がマーロン・ブランドにも、ん?あれ?デビィ夫人のようにも見える。一体、どうしたんだ、これは?
と、思ったら、ゆ、夢かぁ……
実際は「やるき茶屋」4階でチューハイと肴を少し、胃袋に入れた後、ケーキを切ってお祝いしたわけです。

katsura.jpg
桂先生とケーキ




posted by シナリオ講座 at 18:51| 12年春 第58期研修科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月24日

7月21日 研修科昼間部(松たかお)

みなさん、暑い日が続くなか如何お過ごしですか?わたくし、お陰さまで本日、とうとう2時間ものシナリオの講評を受けることになりました。前回のブログでは「もっと真面目に書きなさい」というお叱りのお言葉も多少あったようだし、「松たかおって、ヘンな人」と思われるのも癪なので今回は真面目に書くぞぞぞ!!!
あー、思い起こせば、苦節×年の長く辛い年月だった……。電車に揺られながら、感慨を噛みしめ「あー、今日も何を言われるのだろう」と逃げ出したい気持ちで東京・赤坂に向ったのでございます。

ガタンゴトン・ガタンゴトン(電車の音)
 ×   ×

先週、先々週と休んだ私は二時間半後赤坂に着くと、シナリオ講座事務局で月刊「シナリオ」や僕のほかに講評を受けるKさんのシナリオを受け取る。Kさんのシナリオ、ズシリとお、重い。タイトルや登場人物に目を走らせると、難しそう……。かなりの大作、力作であることが察せられる。ムムムム……と、そこへ誰かが入ってきて、「こんにちは」と言ったのは確かだが、声と共に眩しい閃光がシナリオ講座事務局を不意に襲った!!
あまりの眩しさに失明しかけた事務局のHさんとAさんと私。「とうとう第三次世界大戦が始まった!」と事務局の二人が叫んだような気がしないわけでもないと否定することはやぶさかでないと言ったら、ウソになるような気がする。
恐る恐る目を開けると、世界は崩壊せずにそのまま。ただ……桂先生が立っている。
「ああ、びっくりした。どこかの国が放った核弾頭が爆発したと思いましたよ」という私。
悪びれもせず(悪びれる必要もないのだが)、ニコニコしている先生。今日はご機嫌がよろしいようだ。
「やっぱり、桂先生がいらっしゃる日はサングラスが必要だよね」とAさんが言ったような言わないような。
「うん。オーラ、ぱねえ、マジぱねえ…」とHさんが言ったような言わないような。

いよいよ講評が始まる。
基礎科の時から数えて今回でもう10回近くなるせいか、講評の緊張感にも慣れ、有り難く皆さんを始め、先生の御意見を聞くことができた。最後に作者本人の感想として、「小ハコ」を作る難しさを痛感したと素直に告げた。やはり、映画を見る大事さ、例えいいキー・ヴィジュアルがあろうとも、それを活かせるか否かは小ハコにかかっているし、映画独特のリズムは地味に映画を観るという経験がものをいうのだ、と嘆息しながら講義を終えた。
さあ、リライトに向け頑張ろう!と思いながら、赤坂を去る松たかおであった。




posted by シナリオ講座 at 19:39| 12年春 第58期研修科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月23日

5月19日 研修科昼間部(松たかお)

ょり〜っす! 今回の受講生ブログは松たかおでっす。え? 名前が或る有名人に似てるだって? そうかな? ま、時間が勿体ないからその話はまた後で。

ダンダン♪(重低音)

今日は僕が講評を受ける日だ。担当は桂先生だ。思えば、去年の冬に「また、講師を引き受けられますか?」とおそるおそる尋ねる僕に「いやぁ、もう疲れちゃって…」と言われた桂先生の悲哀に満ちた表情を僕は生涯忘れないだろう。「そこをなんとか…」なんてとても言えなかった。それだけに今年の2月にまた講師を引き受けてくださると聞いて、東京湾にいきなり太古のアトランティス大陸が浮上するより驚いた。そして嬉しかった。

そして、今日(5月19日・土曜日)
授業が始まった。あぁ緊張パネエ。本当にパネェ。昨日と一昨日は不安と緊張で寝られなかった。桂先生自ら五本の提出作品を音読して下さる。感動。受講してみて気づいたが、桂先生には熱血漢としての一面がある。僕はずっと洗練されたクールな都会人というイメージを持っていた。それにしてもみんないい作品を作って来たなぁ。さすが研修科だ。感心しつつも胸ドキドキ。何度経験しても講評を待つ気持ちは銃殺刑を待つ囚人のようだ。

そしていよいよ僕の番。僕のプロットが桂先生によって読み上げられる…ゴク(喉が鳴る音)。

「たいへん良いです。ご褒美にグリコのキャラメルをあげましょう」

「やったぁ!これって、一粒で二度おいしいってやつですね」

「そうです。アーモンドも入っていて栄養満点。食べると美味しくって思わず万歳してしまいます。」

「おぉ、美味っ!」

キャラメルを口に含み、大喜びで万歳三唱をする僕と桂先生―それは春の日の穏やかな午後、赤坂での出来事であった。 つづく

なんてことあったらいいナァ〜!!!

「なんですか!これは!ひ、ひどい。ひどすぎます!」

矢つぎばやに桂先生の叱咤を十字砲火の如く浴びる。僕は講評を受ける前に念入りに「傾向と対策」を練ってくる。ああ言われるだろう、こう言われるだろうと大体の察しをつけてきた。予測は滅多に外れなかった。今回もそうだ。このプロットはかなり奇異な内容だ。失笑する人もいるだろう。それは最初から想定内だ。ああ言われたら―こう言い返す!虎視眈々。劇団に所属している友人を相手にしてリハーサルにも励んできたのに…。桂先生の激昂の前に折角の猛稽古の成果が無残にも打ち砕かれていく。結局…撃沈。ブクブク(戦艦松たかお号が海に沈んでいく音)
桂先生の激しい剣幕の前に全く言い返すことができなかった。


え〜っと。ここらで^^話題を変えます。
あらためて思うが、映画を観ることは大事だ。
僕がテレビを観なくなって何年経つだろう。テレビを観る時間はそっくりそのまま映画を見るか小説や戯曲を読む時間になっていた。そっちのほうがよっぽど面白いのだ。そして、講座生生活には向いているようだ。今日もイタリア映画「道」を観たことありますか?と桂先生が問われた。「え?観てないんですか…」先生のお顔に失望の色が浮かぶ。その瞬間、僕の胸は張り裂け、この身は海の泡になりそうだった。以前、柏原寛司先生も映画「用心棒」を受講生が観ていないことを知って、落胆されていた。先週の授業(5月12日・土曜)では渡辺善則先生が「エデンの東」について「観てきなさいと言ったのに…」と呆れ顔をされていた。
講師の先生方の落胆の表情が僕にはとても辛い。シナリオのテクニックの巧拙はしょうがないが、映画を観ていないというのはいかにも寂しい。レンタル店に置いてなかったなら、せめて「厳選!世界の名画200本」のようなガイドブックとかインターネットとかであらすじ・解説・監督・脚本家を調べておく位の熱意が欲しい。後になって、鑑賞する機会に恵まれたら大いに理解の助けになるだろう。名作と言われる映画には難解なものもあるのだから。原作の小説を読んでみるのもいい。シナリオ講座を受講してから、映画を見始めても決して遅くはない。一日一本観ても半年ではかなりの数になる。

と、こう言う僕は今、ポランスキーの「反撥」が観たくてしょうがないのだが、僕の住んでいる北関東のはずれにはどこのレンタル店にも置いてないし、ソフトそのものはプレミアがついていて高いのが癪だ。このブログを読んだ親愛なる紳士淑女の皆さん、「反撥」のDVDをお持ちでしたら、ご連絡ください。



posted by シナリオ講座 at 14:53| 12年春 第58期研修科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月15日

5月12日 研修科夜間部(仁鬼校輝)

2012年5月12日(土)
講師 田部俊行先生
講義概要
提出作品に対して、主にサブストーリーについて触れられることが多かった。

講義中に出た話
映画館で映画を見る。
新書からの着想法。
「アーティスト」について
 
講義中に触れられた映画作品
「情婦」「サンライズ」「アーティスト」「ドライブ」「スミス都へ行く」
「チャップリンの拳闘」「オーケストラ リハーサル」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「みなさん、最近映画見てますか?」

山田太一の「ふぞろいの林檎たち」のタイトルのような問いかけ。
教室に入って来るなり田部先生がおっしゃった言葉だ。
見ていますよ。御心配なく。

「ノンフィクション、新書も読みなさい」
先生が最近読んだという内田樹(うちだ たつる)さんの作品を例に出される。
作品中の「武道の目的は敵に勝つことではなく、敵をつくらないことである」
という部分からアスリートへ話を繋げ、そこからアスリートにとっての敵とは何か?そして、当初の話へ相対的につなげそこから先生が発想した話をして下さった。

凄い!プロはこのように発想するのか。
それ以後、先生の発想力の凄さに圧倒されつづけた二時間であった。

ちなみに内田樹さんについてだが、かつて、格差社会論の批判をされていることを知り一時期憤りを覚えたが、今回の話をきっかけに、もう一度内田さんのことを調べてみた。とある大学への寄稿を読んだのだが、内田さんの本意がやっと理解できた。自分はこの中にもでてくる城繁幸氏と同じ考えを持つが……。
内田さんは、格差社会の本質に踏み込んでいる為、誤解を招くことが多いのだろう。自分も本質に踏み込まなければいけないと反省。しかし、先生が読まれたという「逆立ち日本論」でもあった、正解だけを求め、相手の考えを全否定するのはいけないという考え方には自分も賛成である。最近気づかされたことであるが。全体主義への批判、自分の永遠のテーマの一つである。

さて、講義のほうは、提出作品に対して受講生の鋭い意見も飛び出す。
そして、さらにその上を行く先生の意見。
「そこを掘り下げるのか」
「この人物をこういうキャラクターにして、ひねりをだすのか」
「このエピソードをこういうふうに味付けするのか」

ポンポンと映画名をあげ、具体的な例を示し、話をされる先生。
おそらくプロデューサーとのやりとりもこんな感じなのだろう。
どんどん作品が膨らむ要素を提示されてゆく先生。

今週の創作論講義で柏原先生もおっしゃっていた言葉を思い出す。
「生徒と話をするだけで、そいつがデビューできる状態になったかどうかがわかる」

映画を見ろ。本を読め。
田部先生の言葉が身にしみる。

そして講義後の飲み会。
今日は男性だけの飲み会となった。
女子会ならぬ男子会。いや、あえて「おとこ会」と呼ぼう。
こういうのもたまにはいい。
今日も、講義中には聞けない話をたくさん聞かせて頂いた。
受講生仲間の話も聞いてるだけで面白い。

酔っぱらった。
そして、またもや終電をのがしてしまう。
「南無三!」
深夜のマックで本を読む。
「テロリストのパラソル」
最近すすめられた藤原伊織さんの作品。
面白い!
続いてトリガーラインの舞台のDVDを見る。
これも面白い。
やがて夜が明けてゆく。
そして赤坂の街を後にし、「午前十時の映画祭」を観に日比谷へ。
今週は「タクシードライバー」だ。
缶ビールを片手に朝陽が差し込む都内を歩く。
来週は大原久澄先生。
もうすぐ「日本ダービー」ですね!


58期研修科夜間部 仁鬼校輝(にきこうき)



posted by シナリオ講座 at 13:39| 12年春 第58期研修科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする