2012年05月23日

5月19日 研修科昼間部(松たかお)

ょり〜っす! 今回の受講生ブログは松たかおでっす。え? 名前が或る有名人に似てるだって? そうかな? ま、時間が勿体ないからその話はまた後で。

ダンダン♪(重低音)

今日は僕が講評を受ける日だ。担当は桂先生だ。思えば、去年の冬に「また、講師を引き受けられますか?」とおそるおそる尋ねる僕に「いやぁ、もう疲れちゃって…」と言われた桂先生の悲哀に満ちた表情を僕は生涯忘れないだろう。「そこをなんとか…」なんてとても言えなかった。それだけに今年の2月にまた講師を引き受けてくださると聞いて、東京湾にいきなり太古のアトランティス大陸が浮上するより驚いた。そして嬉しかった。

そして、今日(5月19日・土曜日)
授業が始まった。あぁ緊張パネエ。本当にパネェ。昨日と一昨日は不安と緊張で寝られなかった。桂先生自ら五本の提出作品を音読して下さる。感動。受講してみて気づいたが、桂先生には熱血漢としての一面がある。僕はずっと洗練されたクールな都会人というイメージを持っていた。それにしてもみんないい作品を作って来たなぁ。さすが研修科だ。感心しつつも胸ドキドキ。何度経験しても講評を待つ気持ちは銃殺刑を待つ囚人のようだ。

そしていよいよ僕の番。僕のプロットが桂先生によって読み上げられる…ゴク(喉が鳴る音)。

「たいへん良いです。ご褒美にグリコのキャラメルをあげましょう」

「やったぁ!これって、一粒で二度おいしいってやつですね」

「そうです。アーモンドも入っていて栄養満点。食べると美味しくって思わず万歳してしまいます。」

「おぉ、美味っ!」

キャラメルを口に含み、大喜びで万歳三唱をする僕と桂先生―それは春の日の穏やかな午後、赤坂での出来事であった。 つづく

なんてことあったらいいナァ〜!!!

「なんですか!これは!ひ、ひどい。ひどすぎます!」

矢つぎばやに桂先生の叱咤を十字砲火の如く浴びる。僕は講評を受ける前に念入りに「傾向と対策」を練ってくる。ああ言われるだろう、こう言われるだろうと大体の察しをつけてきた。予測は滅多に外れなかった。今回もそうだ。このプロットはかなり奇異な内容だ。失笑する人もいるだろう。それは最初から想定内だ。ああ言われたら―こう言い返す!虎視眈々。劇団に所属している友人を相手にしてリハーサルにも励んできたのに…。桂先生の激昂の前に折角の猛稽古の成果が無残にも打ち砕かれていく。結局…撃沈。ブクブク(戦艦松たかお号が海に沈んでいく音)
桂先生の激しい剣幕の前に全く言い返すことができなかった。


え〜っと。ここらで^^話題を変えます。
あらためて思うが、映画を観ることは大事だ。
僕がテレビを観なくなって何年経つだろう。テレビを観る時間はそっくりそのまま映画を見るか小説や戯曲を読む時間になっていた。そっちのほうがよっぽど面白いのだ。そして、講座生生活には向いているようだ。今日もイタリア映画「道」を観たことありますか?と桂先生が問われた。「え?観てないんですか…」先生のお顔に失望の色が浮かぶ。その瞬間、僕の胸は張り裂け、この身は海の泡になりそうだった。以前、柏原寛司先生も映画「用心棒」を受講生が観ていないことを知って、落胆されていた。先週の授業(5月12日・土曜)では渡辺善則先生が「エデンの東」について「観てきなさいと言ったのに…」と呆れ顔をされていた。
講師の先生方の落胆の表情が僕にはとても辛い。シナリオのテクニックの巧拙はしょうがないが、映画を観ていないというのはいかにも寂しい。レンタル店に置いてなかったなら、せめて「厳選!世界の名画200本」のようなガイドブックとかインターネットとかであらすじ・解説・監督・脚本家を調べておく位の熱意が欲しい。後になって、鑑賞する機会に恵まれたら大いに理解の助けになるだろう。名作と言われる映画には難解なものもあるのだから。原作の小説を読んでみるのもいい。シナリオ講座を受講してから、映画を見始めても決して遅くはない。一日一本観ても半年ではかなりの数になる。

と、こう言う僕は今、ポランスキーの「反撥」が観たくてしょうがないのだが、僕の住んでいる北関東のはずれにはどこのレンタル店にも置いてないし、ソフトそのものはプレミアがついていて高いのが癪だ。このブログを読んだ親愛なる紳士淑女の皆さん、「反撥」のDVDをお持ちでしたら、ご連絡ください。



posted by シナリオ講座 at 14:53| 12年春 第58期研修科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする