2011年03月06日

シナリオ講座講義録・第3回(基礎科夜間部)

第三回

     立場の違い 気持ちの違い

               by 井田天 蔵乃介

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同じ立場の人間同士のふれあいってのは
意外に面白くないんだよ。

――提出された作品を講評されての柏原先生のお言葉。

提出された作品はライブハウス店員と
路上ミュージシャンがとあるきっかけで〜、というもの。

ちなみに井田天的には、
年下のナウでヤングなライブハウス店員の男と
いまどきの肉食系の女ミュージシャンという構図が
イマドキっぽくて、なかなかクルものがありました。

年下の草食系男子を手ほどきする肉食系女。
ぐへへへへへへ(何


さて、それはそれとして、先ほどの続き。

柏原先生が仰るには、
お互い音楽に興味を持っている境遇のため、
対立が生まれない。との事。


出ました、対立。
事あるごとに出てくるキーワード。

次に先生が提案したのは、
男側を霞ヶ関の役人にするというもの。
霞ヶ関の役人と路上女ミュージシャン。

・・・登庁したばかりの小生意気な黒ぶちメガネ役人が
女路上ミュージシャン、しかもアラサーに対して、

黒ぶち「あなたはいい年して何をやっているんですか?
 税金を納めているんですか?
 そんな無益な事はやめて、老後のことを考え、
 しっかり労働して、納税して、
 お国の為に真っ当な道を歩んでください。

肉食女「うっさいわね。
 社会の酸いも甘いも知らんくせに
 ナマ言ってんじゃないわよ!
 あんたの方こそ人の税金、
 天下りでたらふく溜め込んで!
 金!金!金!
 あたいはこんな荒んだ世の中に
 夢という潤いを与えたいんだ!
 このギターと!このノドで!

黒ぶち「・・・なら、こんな路上じゃなく、
 しかるべき場所。
 ライブハウスとかあるでしょう。
 そこで歌えばいい。

肉食女「・・・あんな場所。
 あたいは嫌いだ。
 身内ばかりで褒めあって気持ち悪い。
 あたいはもっと大勢の人に
 自分の歌を聞いてもらいたいんだよ!

黒ぶち「しかし、今のままでは
 あなたの歌は道行く人々の耳には届かない。

肉食女「それでもいいんだ。
 誰か一人でもあたいの歌が届いてくれれば。
 さあ、もういいだろ!
 邪魔だよ!いっちゃえよ!

黒ぶち「・・・もったいない。
 いい歌が歌えるのに。

肉食女「えっ。

黒ぶち「えっ。

肉食女「・・・今、なんて言った?
 ねえ、今のもう一回!

黒ぶち「べっ、別に自分は歌がどうとか知りませんよ。
 ただ、こんな所で歌うよりきちんとした形、
 ・・・そうCDでも出して、
 ちゃんと自分のポータブルCDプレーヤーで
 イヤホンしながら聴きたいなぁと思っただけです。
 自分、音楽詳しくないですから。

肉食女「CDあるよ!ほら!

肉食、黒ぶちに自主制作CDを渡す。

黒ぶち「え・・・これ。すごい!
 デビューしてるんじゃないですか!

肉食女「違うって。それ、自主制作。

黒ぶち「えー、でもすごい!
 早速聴いていいですか!

黒ぶち、ポータブルCDプレーヤーを取り出し、
CDをセット。
CDを聴き始める。

黒ぶち「ああ、ホントだ。
 あなたの歌が聴こえてくる。
 ・・・いいなあ。

天下の往来で恍惚に浸る黒ぶち。

肉食女「あ、あの・・・ちょっと。
 嬉しいけど、その・・・。

黒ぶち「あ、ごめんなさい。
 やっぱりいい歌ですよ、これ!
 今度、新曲を発売する時、言ってくださいね!
 買いますから!
 メーカーはジシュ・セーサクでいいんですよね!
 家に帰って早速、HPをチェックして、
 あなたの名前を検索してみますね!

走り去る黒ぶち。
ぽつんと残される肉食女。

肉食女「・・・もう、バカ。

肉食女、星のきらめく夜空を見上げる。
星のきらめきと共に夜空に浮かぶ、黒ぶちの笑顔。

肉食女「また来てくれるのかな・・・。

肉食女の前を行きかう、多くの仕事帰りの人々。

肉食女「・・・また、あたいの歌、聴きに来てくれないかな。

肉食女、バラードを歌い始める。


・・・ナンダコレハ。
いや、この小話は井田天の妄想ですが。
とりあえず書いたヤツでてこい(ぉ

いや、でもまあ書いてみると確かに
同じ境遇同士だと神学論争みたく、
当人同士にしかわからない内容になりがちなんで、
スペシャリストと何も知らない一般人キャラの
組み合わせってのは、知識を要するマンガなどで
よく見る設定ですよね。

・・・例としてまあ、そのものずばり、
某国民的美食マンガの事ですが。

あれもど素人の相方に説明する形で
視聴者に自然な形で知識を説明してできるので、
そういった意味でも違う境遇ってのは便利ですね。

その上で主人公に父親への因縁を持たせて、
絵に描いたような一般家庭で育った相方と、
複雑極まりない境遇を抱える主人公で
対比になっていて、育った環境の違いから
対立が生まれる展開もあったりして、
やはり、さすが国民的マンガだな。と
改めて感じ入る次第です。


・・・というか、こんな講義内容だったか?(笑)

まあ井田天の講義録が暴走するのはいつもの事。
受講期間もあとわずかですが、
残りの更新はラスト一回。

ラストは基礎科半年間の集大成という事で、
井田天が提出した作品についてやりたいと思います。
どうぞお楽しみに!!


posted by シナリオ講座 at 19:09| 10年秋 第56期基礎科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする