2011年01月20日

黒沢久子先生(基礎科昼間部)

開講一番、お叱りです。
「みんな、やる気あるのか。特別講義に来てくださる先生の作品も観ずに、質問も出ないで、何のためにここに来てるのかとあきれた。狭い映画の業界で、少しでも顔を覚えてもらうチャンスをみすみす潰してる。少しでもみんなの力になれればと時間を作って下さっているのに応えていない。作品数もなんでこんなに少ないの。」と。

こんなにストレートに叱って下さって感謝です。
たるんでいました。もともとたるんでいたのが、年末年始にまったりとして更に欲もなくなり、楽なほうに流れようとしておりました。
黒沢先生、愛情溢れる良い先生です。

だから今日の講座は質問も多く出ました。黒沢先生自身がどう書いていらっしゃるのかと迫る質問が多かったように思います。

まずは「映画を観て面白いと思うポイントについて」みんなの意見を募ります。
結果、大きくは次の二本の柱にまとめられるであろうと。
「見たことのない意外性」「共感できる」
だから脚本もこの柱を逸らさないで書くこと。
ただし、共感といっても、ありがちな人ばかり出してもつまらなくなってしまう。

また「登場人物の数を増やしすぎないこと」というのは「最初から最後まで物語の決着をつけてあげる人物の数をそうそう増やさないという意味なので誤解のないように」とのことでした。
「話に行き詰ったときに、登場人物が多いと話がばらけて展開しやすくなるという側面もあるが、さばききるには高等テクニックがいるからね」とのご注意もありました。

先生は書いていて「主人公の気持ちが今開放されたな」と思う瞬間が描けるとそこで「抜けたな」と思われるそうです。
映画を見る側も、そこですっきりしますものね。
「東京ソナタ」を見た後の私の感想は「あ〜すっきりした!!」という爽快感でした。
私の中で1800円と2時間を費やして得たいものってこの感覚かと。実生活で味わえない非日常を買いに行くのですもの。

また「先生がなぜ書き続けるのか」との質問には「私って何で生きているんだろう。生きていることの意味知りたいなと思って書いている。」とのこと。

そういう捉え方で物語を作るんだ、お話の中で主人公に思いっきり生きてもらえばいいのね〜と面白く思った次第です。

受講生kくん「ソーシャルネットワーク」お勧めでした。ラスト2分のためにその前の1時間58分があると力説です。どうやらその2分にこの映画が凝縮されているそうです。観てきます。


posted by シナリオ講座 at 18:47| 10年秋 第56期基礎科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする