2017年01月12日

12月13日 創作論講座


基礎科夜間部 大塚玲未と申します。

12月13日に行われた、じんのひろあき先生「創作と表現」
開始5分くらいで、「僕の授業はメモを取らないでください」と言われ、
普段の授業とは違う雰囲気にこの授業は絶対おもしろいと確信しました。

授業内容始めの40分は、
一般の大学生徒が書いたプロットを基準に、ト書きや内容の矛盾点を直していき、
自分がイメージしているものを文字にして、
第三者に伝えることの難しさを教えてもらいました。
その後、某韓国映画を見ながら、11分、29分、50分の法則、
あらすじやプロットを書いてからシナリオに入ることのデメリットをお教えいただきました。

普段、基礎で習っていることと真逆なことを言う先生に、
戸惑う人も多かったように思います。
しかし先生は、
「書くのには気力がいる。
途中で疲れてしまうので最初の一行に悩んで書けないくらいなら、
自分が書きたいと思っているところから書いて埋めていけばいい」
とおっしゃっていました。
ちょうどその時期、私はト書きの一行が書けなくてもがいていたので、
その一言がとても嬉しかったのを覚えています。
人それぞれ色んなやり方があって、合う合わないあると思いますが、
先生の授業で救われた人も多いのでは。

じんの先生の授業で最も印象的だったのは、最後に言われた言葉です。

「今年は 『君の名は。』  『シン・ゴジラ』 
 『この世界の片隅に』 で日本映画界は盛り上がりました。
おそらく似たような作品がこれから出てくるでしょう。
しかし所詮二番煎じです。これらは企画から完成までに6年かかったそうです。
みなさん、デビューは出来ます。でも彼らの2年目3年目の苦悩を想像できますか?
本当にこのままでいいのか、ただゴジラが行って帰ってくるだけの作品じゃないのか。
でもこれで行こうと背中を押してくれたメンバーがいた。
この2年目3年目の苦悩を学ばなければならない。
みなさんデビューは出来ます。
でもこの先10年20年続けていくために、どうすればいいのか。
テクノロジーと共に日本映画はどうしていけばいいのか
を考えなければいけない」

フィルムからデジタルに変わった映画業界。
今低迷しているこの映画業界を今後どう盛り上げていくか。
目先のことだけではなく簡単に出ない答えを、我々は苦悩しながら見つけねばなりません。








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2016年12月19日

11月29日創作論講義: 池端俊策先生

67期研修科夜間部、二人目の方の高橋です。

ちょうど今、ヒーヒー言いながらプロット脱稿したところで11月29日の授業の話をします。

池端俊策先生をお迎えしての創作論講義「人物のつくりかた」

劈頭、故・野沢尚氏のお話から一気に引き込まれます。
「弟分」の野沢氏は人物よりストーリーから始める人だったが、
池端俊策先生はまず人物ありきで始める、と。
人物からシナリオを起こしていくうえで挙げられたのが
『プルターク英雄伝』 と岩下俊作著 『富島松五郎伝』 (『無法松の一生』の原作ですね)。
かたや古代ギリシア・ローマの英雄たちの、
かたや明治の下男の一代記から読み解くありふれた人物の典型。
人物の面白さを掘り起こす作業はドラマツルギーの根本であると。

先生の最近のお仕事であるNHKドラマ『夏目漱石の妻』のお話は、
まず主演女優尾野真千子さんへの興味から始まったのだそうです。
鏡子夫人の口述による 『漱石の思い出』 に準拠したこのドラマは、
思えば池端脚本、尾野真千子主演の『足尾から来た女』とも重なる展開があります。
余談ですが故・久世光彦氏のお名前が出たとき、ふと思い浮かんだのはTBSドラマ『夏目家の食卓』
筒井ともみ氏の脚本によるこのドラマもまた、 『漱石の思い出』 を参照しています。
筒井脚本との10年目の競作だったのかと、点と点が結ばれる思いでした。

俳優ありきの企画ということで、伝説のTBSドラマ
『昭和四十六年 大久保清の犯罪』のお話も出てきたときは興奮しました。
群馬の連続婦女暴行殺人犯・大久保清の造形を徹底的に調べ上げることで、
主演者ビートたけしと大久保清の共通点を見出していく過程はとてもスリリング
大久保清マニア(笑)の僕としても、うんうんと頷く楽しさもありました。
どさくさ紛れですが当ブログをお読みいただいている方は機会があれば
『日本セックス縦断 東日本篇』 『戦後猟奇犯罪史』も観ていただいて、比較してみてください!
どの大久保清もそれぞれチャーミングで憎めません。

実在の人物に材を取った、もしくは主演俳優のキャラクターに対する興味が創作の源泉である
という力強い言葉の数々に、無からなにかを創造する苦しみに天啓が与えられたような気がします。



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2016年11月09日

10月25日創作論講義:岸本卓先生


研修科夜間部 受講生の伊藤朝香と申します。

10月25日の創作論講義:岸本卓先生の回にお邪魔させて頂きました。
元々、シナリオ講座を受講したキッカケが岸本先生でしたので、
『ついにこの日が来たか!』 と待ち望んだ回でもありました。

まずは、エンターテイメント性に強いという、
三幕構成(第一幕、第二幕、第三幕から成り立つ構成)について教えて頂きました。

●第一幕とは…
状況説明部分であり、 『起』 にあたるところ(2時間ものであれば、時間目安約30分)

●第二幕とは…
葛藤部分であり、 『承』 にあたるところ(2時間ものであれば、時間目安約70分)

●第三幕とは…
解決部分であり、 『結』 にあたるところ(2時間ものであれば、時間目安約20分)

上記のような、時間配分で成り立っていると。
現場でお仕事する際にも、この構成を伝えてから制作に携わっているとの事でした。


そして、三幕構成に欠かせない
ターニングポイント:プロットポイント1・プロットポイント2 のお話へ。

●プロットポイント1とは
第一幕の中にあるターニングポイント
物語のスタート地点であり、第二幕へ移行するキッカケ部分。
(主人公に課題を課する部分かなと…私個人の解釈ですが…)

●プロットポイント2とは
第二幕の中にあるターニングポイント
『転』にあたる部分であり、第三幕へ移行するキッカケ部分。
(主人公が第二幕で受けた葛藤を解消するポイントかなと…これも私個人の解釈ですが)

だいぶ、私個人の解釈が入っていますが…
「物語の仕組みとは?」という事を教えて頂きました。
何となく分かっていたようで、
実際これをもとにシナリオを作るのは難しいそうだな…と。

シナリオ添削の時間では、提出したシナリオを元に岸本先生が
『プロットポイント1・プロットポイント2はどこにあたるのか?』
というのを提示してくれました。
提出されたシナリオに沿ってみてみると、
プロットポイント1が2つあったり、プロットポイント2が無かったり…
と様々な状況がありました。
難しいそうだな…と思っていた私も、
自分のシナリオだからこその納得、足りない部分が浮き彫りになり、
自然と糸口が見えてくるようでした。

「いい作品を作れば、自分のクレジットになる!という心持ちで、
初稿を守るのではなく、どんどん捨てて、いいものを取り入れていこう」
とも、教えて頂きました。
『この心持』と、『三幕構成』を自分のものに出来たら、
エンターテイメント性に強い脚本家になれるのではないかという希望と、
これを自分のものにする事ができるのか…という焦りをヒシヒシと感じた私でした。

そして岸本先生の講義を受け、67期研修科夜間部では、新たな試みが…
みんなで、『三幕構成』や『起承転結』を高め合おうと、
講評用のLINEグループが立ち上がりました!
ますます、熱気が加速していく研修科夜間部です。笑

この回を企画してくださった事務局の方々、
お忙しい中、講義に来てくださった岸本卓先生、
本当にありがとうございました。




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2016年11月08日

11月3日基礎科昼間部 冨田

第68期基礎科昼間部の冨田です。

基礎科昼間部は、丸内敏治先生と真辺克彦先生のお二方に
担当していただいています。
受講生は、女性5名、男性2名の計7名です。

それでは、11月3日の授業内容をご紹介いたします。
今日は、丸内敏治先生の3回目の授業です。

前回までの授業では、某習作シナリオを、どう読み取り、
どう直していくのか
をディスカッションし、
今日は、その直されたシナリオの映像化されたものを観て、
どう感じるか、どうシナリオ作りに役立たせるかという授業でした。
映像は、素人の方が演じ、音楽も入り、編集されたものですが、
このシナリオが、こういう感じになるのか、と感動しました。

基礎科の受講生はほとんどがシナリオ初心者ですので、
シナリオにとって大事なことは、構成とセリフ
細かい動きは指定しない方がいい。
照明の指示は書かない方がいい。
修飾語はなるべく無い方がいい。
という基礎的なアドバイスを今日は受けました。

最後に、宿題をいただきました。
『刑事ジョン・ブック 目撃者』
『プリティリーグ』

この2本を次の授業まで観てくること。
どちらも、丸内先生の好きな映画だということです。

また、受講後は、女性の受講生の方たちが
丸内先生とお茶会に行かれるということなので
私もお邪魔させていただきました。
丸内先生を囲んでの映画談義は、楽しくかつ勉強になりました。




posted by シナリオ講座 at 16:46| 16年秋 第68期基礎科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

10月11日創作論講義


井上由美子先生の講義を受けました。
(井上先生の作品に強い思いがある私は、
幼いころ初めての遠足の前日、
眠れない小学生1年生のような気持で
身を清めて参加致しました。
当然のごとく前の席に座り、先生をお待ちいたしました。)

先生は生徒として、基礎科担当講師として、ここにおりましたと語り、
我々受講生を前に、 「シナリオは書くしかない」とまず肝心な言葉を贈り、
私たちに心のこもった90分間の白熱創作講義をなさいました。

まずは、発想の仕方、構成、セリフについて教えて頂きました。

1.発想の仕方について、何もないところから物語を考えるよりも、
  具体的な事柄から物語の発想をするとよいとアドバイスされ、
  数枚の写真をもとに、物語をつくるレッスンを。
  与えられた作成時間が数分間の短い時間でしたが
  参加された生徒の方達から回答が積極的に発表されました。
  子供のように気がちいさくなり、私は書いたものを発表できませんでした(反省!)

2.構成について、構成は順序です。
  参考となるシナリオを書き写し、効果的な順序を学ぶように。

3.セリフについて、人とのつきあいが大切です。
  人とのつきあいのなかで、傷ついたとき、
  どのような言葉で傷ついたのかを思いだすとセリフの勉強になる
とのこと。
  
  一番はずかしかったことについてストーリー作成(15分)の課題が出され、
  参加者全員取り組みました。
 (ちなみに、普段ペンで書いていない私は、途中で手が動かなくなり、
  アラビア文字のような字で馬鹿みたいなストーリーを書きました。
  きっと意味不明読解不能だろうナ……。)

最後に質問について、お答えくださり、
あっという間に白熱の90分間講義は終了いたしました。
(質問内容は手が動かなくなり、書き取りが困難でした。)
講義終了後、教室は運動を終えたような静かな熱気に満ちていた(ような気がしました)。  

夜更けの帰り道で、「シナリオは書くしかない」との井上先生の言葉が
どこからともなく聞こえてきて、
切ないようで、何か心温まる思いに胸が満たされてゆく私でした

「井上先生、……有り難うございました!」

研修科昼間部  清水








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