2017年09月13日

9月5日創作論講義

研修科夜間部68期生、キサです。

9/5の創作論講義岡田惠和先生
13年ぶりのご来校ということで、事前に質問したいことが募集されるなど
8月からシナリオ講座は密かな盛り上がりを見せていました。

当日の講義はインタビュー形式で冒頭から質問が続き、内容が盛りだくさんで
放送中の朝ドラ「ひよっこ」に関するお話も、たくさん聞くことができました。
ここのところ朝ドラは「何かを成し遂げる人」が多かった中で
オリジナルの作品をやりたいと思い、
語られることのない人たち、普通の女の子の話にしようとしていたこと、
そういった役は役として難しく、シーンの中でそんなに目立つわけでもないこともあるので
力のある女優さんにやってもらいたいと思い、有村架純さんにお願いしたこと……
ドラマができるまでのリアルな裏話と、現在進行形のドラマの内容にも触れるなど
今聞ける事自体が貴重なお話の連続です。

後半も「岡田先生の作品には悪人が登場しないように思いますが理由は?」
「女性や、高齢でまだ自分が経験していない年齢の人物など、自分とかけ離れた人の書き方は?」
「脚本家に向いてる人はどんな人?」
などなど、気になる内容ばかり。
創作論の受講生しか来ていないのがもったいないくらい、充実した講義でした。

1つだけQ&Aの内容について書いておくと(いいのかな?)
「最も効果があったシナリオの勉強法や本は?」という質問への、
先生のお答えは「書き写し」でした。

「好きな脚本を、手書きで、丸写しを2回する。
人間の手の疲労度で、シーンの長さが分かってくる
愛してる作家の「書き方」が分かってくる。
ボクサーの3分みたいに、アスリートとしてのドラマ書きの感覚がつかめてくる。
2回目はしんどいけど「自分ならこうする」というものも芽生えてくるし
一時間てこんな感じかっていうのも体で覚えてくる
(※ただし、自分が好きな作品を選ばないと つらいそうです)」

この内容、「アスリートとしての」「体で覚える」という部分が
なかなか書き進められない、ゴールが分からない勉強中の身として
個人的にすごく納得できるものでした。私もぜひやってみようと思ってます。

岡田先生、この度は貴重なお話、ありがとうございました。
大変お忙しいとは思いますが、また是非講義をお願いします!


時期柄、10月からの受講を考えてブログをお読みの方もいらっしゃると思うのですが
私が創作論講義を研修科でも受講している理由は
新しい先生に出会うことで
先生ご自身が執筆された、あるいはおすすめの作品や、脚本に関する本に触れ
(もう本当、すっごい良いものにたくさん出会えました
読むものが溜まっていて大変なくらいです)
新しい視点や技術を得られるのと
あと毎回違う先生がいらっしゃる中で
「脚本家」とはどういうものか、雰囲気が分かってくるところが良かったから、ですね。
「映画」「ドラマ」だけじゃなく、ラジオドラマ・アニメ・漫画原作など
色々な分野で仕事ができるんだなぁと感じられましたし……。

あと私がひそかに思っていたのが
脚本家の先生は、皆さんお話が上手いということです。
教室に向かって2時間しゃべるってなると、言いよどんだりしません?
私なら絶対挙動不審になると思います。
でも1年受講してて、
どの先生も話に詰まったり、話がぐちゃぐちゃになったりしないんですよね。
これが構成力というものかと、内容だけでなくその点にも感じるところがありました。
脚本家って「チームの一員」なので、コミュニケーション能力も要りますしね。

もちろん週1回授業が増えると、受講中の生活も少し変わって来ると思うので
これから受講される方には、後悔のないように選んでほしいなと思います。

今期の講義もあとわずか。
研修科受講生も最後の〆切に向けて追い込み中、提出される作品数も最多記録更新中です。
書き上げることの大変さと、そこから得られるものの重要さを噛み締める日々です。



posted by シナリオ講座 at 14:38| 創作論講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月28日

基礎科昼クラス パーペキK


「シナリオを書けるようになりたい」
ノってるライター岡田惠和さんの朝ドラ「ひよっこ」のごとく
気合を入れてイバラキ村から赤坂の作協に足を運んで早3ヶ月。

4、5月はシナリオでいう起の部分で、
基礎説明のソフトランディングでした。
原稿用紙の書き方、素材やテーマ、セリフト書きについてなど 
初心者の私レベルにも分かりやすく講義をしてくださいました。
(東京の人は優しいです。おとうさん)

私たちの昼クラスの講師は一線で活躍されている
シナリオ作家の長谷川隆先生森下直先生
映画の感想や3行ストーリーの宿題もなんとかこなし、
ていうかやはりド素人の感性の域を脱せず。
(とにかく沢山の映画をみることです)

雲行きが怪しくなったのは、5月終盤のプロット作成から。
セットアップが終わって、承の部分に突入といったところかでしょうか。
何とか初めてのプロットをヒーヒー言いながら提出しましたが・・・。
予想通りのご指摘をガッツリ頂戴しました。その後のリライトも・・・。

それでも長谷川・森下両先生方はメチャメチャ優しい口調なので
ゲキ落ちに至らなかったのは助かりました。
(これからドMの世界に導かれる覚悟はできています)

葛藤 対立 リアリティ 共感はあるのか
なかなか思うように運ばない。アイデアが浮かばない。
(そう、それがカセの設定というものです)

あと3ヶ月でシナリオを書きあげられるか不安ですが、
なんとか先生方にしがみつき「殻を破って成長」するよう頑張ります。
そして9月に、「ひよっこ」と一緒に笑顔で卒業すっぺ。

(了)






posted by シナリオ講座 at 17:55| 17年春 69期基礎科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

6月15日基礎科夜クラス(棚橋ますみ)

今回は札幌在住の私が何故、赤坂シナリオ作家協会の講座に通う事になったか、お話させていただきます。

昔々、「シナリオ作家協会」の夏期講座に申し込んだ私は、東京駅から会場である湯河原行きの電車に乗っていました。
「隣に素敵な人が座るかも」わくわくしていました。
隣にやってきたのは、小柄な初老の男性でした。
がっかりしましたが気を取り直し、初めて買った「月刊シナリオ」を読み始めました。
男性もぶ厚い本を読み始めました。風呂敷包みを結んだまま器用に本を取り出したのです。
やがて電車は湯河原に着き、男性は再び結んだままの風呂敷包みに器用に本をしまいました。
変な人」と思いました。

駅前で私はバス停に、男性はタクシー乗り場に向いました。突然閃きました。
「あの人意外とお金持ちだな。ん?あの人新藤兼人だ!」
2時間、新藤監督の横で威張って月刊シナリオを読んでいたのか、恥ずかしい。

2泊の講座は楽しく受けました。帰り道、勉強を続けると話す東京チームが羨ましかったものです。
札幌で一人になった私はその日1日聞いた会話、見かけた出来事全てをノートに書き込むという暴挙に出て、1年で自滅しました。
湯河原の事も幻となりました。

それから幾年月。札幌の凍った道で滑りガンと頭を打った私は、「東京のシナリオ教室に通おう」と閃きました。打ち所が良かったか悪かったかは謎です。
たったったっと新千歳空港に向かい、勝手にいくつかのシナリオ教室の建物を見学しました。
シナリオ作家協会は本命だったので、一番最後です。

年代物の地下鉄を乗り継ぎ乗り継ぎ、夕暮れの中、赤坂のシナリオ会館に辿り着きました。
でも、建物内のどのフロアにも人の気配がなく、しーんとしていました。
淋しい気持になりました。
「縁があったのは昔の事だもな。違う教室にするか。残念だったな・・・」

でも未練が辛い。「そうだ、決める前に教室の見学をしてみよう!」
あるシナリオ教室は「空いてる教室なら見て良い」との事でした。「私は不動産屋か」

シナリオ作家協会に電話すると、講座の最終日にも関わらず快く見学させてくれました。
講師は林誠人先生
「!!!ドクターX書いてる人が、講師?」
プロがこんなに生徒のシナリオに真剣に向き合うんだ」驚きました。

説明会」にも参加しました。
私は緊張していました。
「この『映画』のシナリオ会館でお笑い好きがばれたら追い出される」
でも現れた柏原寛司先生西岡琢也先生のやり取りは昭和のいるこいる師匠を凌ぐ爆笑ものでした。

面談」も受けました。
「井上先生がお待ちです」と言われ「イノウエってどの?まさかあの?え?は?」とパニックにもなりました。

こうして私は赤坂に通う事になりました。良かった。。

基礎科夜の講師である西岡先生、井上由美子先生ともに林先生と同じように生徒のバラエティにとんだ力作を「こうしたら良くなる」と真剣に関わってくださいます。
本当は「なんじゃこりゃ」と思っていらっしゃるのでしょうか。大丈夫でしょうか。

「分からない」「動機が強引やで」「楽しんでいただく」「何の仕事?」「どんな毎日送ってる人?」「離婚の理由は?」「何故そこで電話した?」「人物掘り下げないと物語綴れない」「芝居作らないと見る人分からんで」「お客さんは説明求めてない」「嘘臭い」「主人公はどう変わったの。そこが見たい」「見てる人の感情揺らして」「プロットで面白そうと思ってもらうように」「何が言いたいの」「ギャラ発生するんやから登場人物には活躍させて
涙が出ます。
教室の夜、「本当に私今赤坂で勉強しているの?」と信じられなくなり頬をムギュと抓っています。夢のようです。

でもお金がなくなると赤坂に来る事はできません。

湯河原のように、赤坂もいつか、「そんな事があったな」と幻になるのでしょうか。
札幌の深夜の映画館でエンドロールの脚本家の名前を見て、「西岡先生に一番突っ込まれていた彼だ」と思う日が来るのでしょうか。

未来は分かりません。だけど
昔々、湯河原の会場で訥々とした広島弁で次回作を嬉しそうに語られた新藤監督の姿が浮かびます。
私の心を暖かいお湯で満たしてくれます。



posted by シナリオ講座 at 14:28| 17年春 69期基礎科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月12日

4月の創作論講義

始めまして
ペンネーム 気ままなジョージです
今期の創作論講義が始まりました!

4月は、初めから豪華なラインナップ
初日ゲストは 佐々部清監督
“自主的”映画『八重子のハミング』がこの度公開
監督の出身地、山口県で撮影をされたことから
昨年に県内で先行公開が始まり
東京はいよいよ今月から
有楽町スバル座新宿武蔵野館
で公開されています!

映画が好きだった十代の頃から佐々部監督は撮影に携わり
現在の「八重子のハミング」に至るまでのバイオグラフィーを
『”命がけ”で映画を創る』と題して講義されました

若かりし頃「仕事のない時はシナリオを書け」と
先輩にアドバイスを受け 以後ほどんどの作品を
監督・脚本として手掛けられています

「脚本は熱量だ!」とおっしゃる佐々部監督ですが
今回の「八重子のハミング」の製作秘話も聞くことができました

講義の後にオンエアされていた様々なTVバラエティで
主演の升毅さんや梅沢富美男さんが
公開に至るまでの監督の苦労を語っていたことから
監督の製作の熱い思いがより伝わってきました
 
28年ぶりに映画に出演された高橋洋子さんの演技も必見で
12年間の足取りをおひとりで見事に演じられています

原作の陽信孝(みなみ のぶたか)氏も山口は萩のご出身
併せて原作もぜひご覧ください

ご自身の足で各方面を巡り資金も集め
命がけで製作された作品を全国公開させた
佐々部監督の背中をこれからも追い続けたいです!

さて4月後半は2週に渡って講義された
スクリプトドクター 三宅隆太先生『シナリオ発想術』

既存の作品からの学び方や心理カウンセリングの要素が取り入れられた
シナリオを発想する上でのヒントが盛りだくさんでした

私のノートがこれまでで一番多い8ページに渡るくらい
充実し綿密に組み立てられたプログラム

一番印象に残っているのは「自身の思い込みを疑う」ことでした
世の中にはびこる様々な価値観は
各々の思い込みによって作られてしまっていることも
多いのではないでしょうか

講義の中では
同じように偏った価値観を持つようになった自身の視点を
過去にとらわれず一旦ずらしてみること
他者に共感することに努め新たな行動を意思決定することで
「ものがたり」を実感できる
という点が私には響きました

意外と多くの人が認めていない
自身の過去をチャームポイントとするアドバイスを受け
今後もものがたりを発想し
シナリオ化していきたいと思えました

最後まで読んでくださり
どうもありがとうございます!
気ままなジョージでした


posted by シナリオ講座 at 16:19| 創作論講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月08日

4月26日 研修科昼クラス サイトウ

シナリオ講座の基礎科を受講して、早いもので七か月が過ぎ、いまや研修科です。
「シナリオのイロハから教えて貰おーっ🎶」、そんな気持ちで門を叩きましたが、
待ち受けていたのは脳ミソ沸騰ハイテンションな日々でした!

〇受講スタート〜
・シナリオって?
・好きなジャンルの映画だけ観てちゃダメ?
・いやいや、「PP」「MP」って何!? 知らないのは私だけ?
・「水木洋子」って、誰ですかー?
・シドなんちゃらさんの 「ハリウッド三幕構成」って、常識!?
・え、年齢制限……あり? etc.    

ひと月くらいは、肩を落とし地下鉄の階段をゆらゆら降りて帰りました。
でも……同時に、楽しかった

自分が書いた文章を、バリバリ現役の脚本家講師陣が真剣に読んで講評して下さる。
年齢も立場も越えて、仲間たちとシナリオについて語らう。
まるで、学生に戻ったかのような熱っぽい日々。

拙作に講評をいただき、発想の貧弱さや自己中な思い込みに愕然としたり
あー面白いシナリオを書きたい! 
え、だけど、「面白い」って……何だろ?
気がつけば、寝ても覚めてもシナリオのことばかり

〇基礎科を終了して〜
・ドラマ(シナリオ)はリアルだけじゃダメ! 面白いのか、これは?を常に考えよ。
・登場人物の無駄遣い厳禁! 出したからには、きっちり働いて貰うべし。
・小説流の描写→脚本では余計。ここもあそこもカットだ、カット!
・つまるところ、何を描きたいのか……。etc. 

第68期基礎科昼クラスの講師陣は、丸内敏治先生真辺克彦先生
両先生とも厳しくも温かく、辛抱強く指導して下さいました(引き続き宜しくお願いします!)。
そしてこの4月から、新たに研修科昼クラスの講師に加わって下さった黒沢久子先生
ドキドキしながら迎えた黒沢先生の初講義、刺激的でしたー!

研修科に進み、クラスの仲間が約三倍に増えました。
面白いシナリオが書きたいと、臆せず夢に向き合う人たちがこんなに!?
驚嘆すると同時に、せめて二十年前に始めていれば……と悔やむ気持ちも
気力、体力、人間力。そして時間。何もかも足りない!

そんな時、
巨匠F・コッポラの伴侶エレノア夫人80歳で監督した長編映画、
『Paris Can Wait』が公開されるという記事を読みました。
体験をもとに、ご自身で脚本を書かれたそうです。
そうよ、年齢を重ねてこそ描けるドラマも有るはず。Thank you, Eleanor!

シナリオを学び始めて七か月、胸の中に大それた夢がふくらみ始めています。
夢は見続けてこそ夢、ですよね?

研修科昼クラス・サイトウ、もがきながらも充実しています



posted by シナリオ講座 at 14:26| 17年春 第68期研修科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする